湘南のゴール裏の中のひとり

湘南ベルマーレを中心にふらふらしております

Advent Calender 2017「地元の書店が商品を創出してみた」同人誌J2本を導入するに至った理由

一年ぶりにブログしますよ。

はまちさんです。最近はもうすっかり「はまさん」と呼ばれるようになりました。

それもこれも、あの小僧のおかげです。というわけで、今年もたけさん(@take_12)企画の「Advent Calender」に参加させていだたきます。

 

さて、突然ですが私の妻は書店員です。
神奈川県平塚市にあるサクラ書店で仕事をしています。

そんな妻には2014年以来となるJ2降格を受けて危惧していることがありました。
ベルマーレに関連する商材が減り売上が減る。

 

■J2に起きていた商材の変化。

J2に落ちてメディアの露出が減る。

よく聞く声ですが、あらためてまとめてみるとこんな感じです。

サッカーダイジェスト」は毎号の記述はなくスポット的な掲載になる。
サッカーマガジン」は・・・・・・知ってのとおり。

こういうとき、地元新聞社が定期刊行をしている名古屋グランパス「月刊Grun」のような媒体はありがたいですよね。
(まぁJ2降格で「人が離れる」ことも考えられるし、逆に「露出が減るから知りたいので買う」ということもありうるのでその辺は分かりませんが)

つまりは「ベルマーレ目当てで購入」という人の購入はどうしても減ってしまいます。


また、今のJ2は以前ベルマーレがいた2014年と比べ紙媒体が後退していました。

当時月刊で刊行されていた「J2マガジン」は、2015年に季刊に、2016年に年2回、そして今年は開幕号のみ(次号予告は現在時点で反故にされてそう)。

J's GOALの副産物だった「J2白書」は2014年を最後に刊行はされていません。

ここまで記しておいて思いました。

「おい、売るものねぇじゃねぇか」と。

 

■割と売るものを用意してくれる湘南ベルマーレ

ベルマーレはメディア対応が下手だ」
よく目にする意見ですが、敢えて言います。「割とがんばってるよ」と。


2013年10月発売
「崖っぷち社長の挑戦 湘南ベルマーレに懸ける夢」
2014年10月発売
「2014湘南ベルマーレ J1昇格記念号 縦者の証」
2015年2月発売
「指揮官の流儀 直球リーダー論」
2015年3月発売
「Jリーグサッカーキング 2015年5月号」
「低予算でもなぜ強い? 湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地」
2015年12月発売
「ベルマーレあるある」
2016年3月発売
「FOOTBALL PEOPLE 湘南ベルマーレ編」
2017年2月発売
「たのしめてるか。 湘南ベルマーレ2016フロントの戦い」
2017年3月発売
「Jリーグサッカーキング 2017年5月号」

・・・並べてみると結構あるな。
特に「たのしめてるか。 湘南ベルマーレ2016フロントの戦い」は、フロントの内情を「そこまで見せる?」というスタイルでありまして、そろそろ「情熱大陸」が取り上げる布石ではないかと個人的に思っておりますw

MBSさん期待してますよ!

メディアが取り上げてくれないなら自分たちで切り取る視点を持ってメディアを作り出すのは素直に良いと思います。

売るものも増えるしw


前述した「メディア対応が下手」はもたれている視点がちがうと思うのでそれも正解だと思います。紙媒体が時代に即していないというのも当然の指摘ですし。有料で展開している「湘南ベルマーレ公式携帯サイト」はそのメリットを感じられない更新頻度で良くないです。

またその逆に手探り状態ではあると思いますが「Goal.com」と頻繁に行われた記事掲載コラボレーションは良かったと思います。

 

■商材を書店からも作って良いのではないかと考えた。

さて、同人誌「J2ですが何か!?」に話を持っていきますよ。
長かったですね。


話は、2016年のJ2降格が決まった大宮戦の帰り道。
有楽町の焼とん屋でホッピー呑みつつ串をつまんでおりましたら

 
妻からなんとなしに、

「ねぇ、昔あなたがインタビュー受けたJ2本って販売できないかな?」

という話になりました。

ここでいうJ2本が同人誌の「J2ですが何か!?」です。

同人誌をご存じない方にむけて、ざっくり言うと個人やプロに限らず自費で出版した本のこととでもいいましょうか。そういう本を販売するイベント「コミックマーケット(通称:コミケ)」が夏と冬に催されており、自作の漫画やパロディや文芸・評論などジャンルは多岐にわたる出版物が販売されています。

「J2ですが何か!?」はそうした同人誌の一つです。

 (この帯のコメントは、サポーターのみんなの声を代弁していると今でも思います。)


この本を知るに至ったのは、妻の発言にもある通り2015年の夏コミケに向けて販売された「J2ですが何か!?」にインタビューのオファーを受けたのが始まりでした。

FC岐阜横浜FCのサポーターの出口編集長と、女子高生を主人公に徐々にサポーターへと成長する過程を描いた漫画「サポルト!」の高田先生がワタシの勤める会社に来社され、丁寧に菓子折りいただいて、思っていることをそのまましゃべった結果、そのまま載りましたw

この本は、編集サイドの取材による特別インタビュー記事と、J2の22チームのサポーターがそれぞれの視点で「観戦記」や「他チームのサポーターからの質問」に答える形で構成されています。


J2を取り扱うメディアが少ない中で、J2を取り扱っている同人誌を、J2チームのホームタウンの書店が展開したらどうなるか?

ちょっと面白そうな感じがしませんか?

そこで、出口編集長にTwitterのDMで連絡を取り、条件を詰め、ラスカ駅ビル店と高村店で展開することとなりました。


「J2ですが何か!? 2017 1st leg」は夏に発売、入荷した書籍は完売し、追加分を仕入れては見本にいたるまで売り切れました。

 

さらには、高田先生が発行された「サポルト!番外編」も入荷したところ、わずか数日で売り切れてしまいました。これでも結構な数仕入れてたんですけどね。

 

というわけで、「J2ですが何か!? 2017 2nd leg」はこの冬発売です!

 

長々と書いてみましたが、いわゆる書店ビジネスがマイナスな面でのニュースに包まれる中、ホームタウン内には密林の倉庫もあるし、そこで働く知り合いもいるし、あたらしいショッピングモールに大きな書店も来ているし。けっして、順風満帆な環境ではありません。

でもどうせ厳しいなら、楽しい方がいいでしょ?
チームも内に外に問いかけています「たのしめてるか。」と。

 

神奈川県下に複数のサッカーチームが存在してて、20万人程度の平塚市と言う都市に「湘南ベルマーレ」が存在する事って普通にマーケティングしたらあり得ないことだと思います。

このあり得ないことが存在している以上、ホームタウンそしてスタジアムのある平塚市でもっとベルマーレに関心を持ってもらいたい。
この平塚市でビジネスをしている以上、声を大にしてあえて言います

「新しいスタジアムは平塚市で」

 

湘南ベルマーレアドベントカレンダーは様々な視点の記事が展開されております。

地味に気になってるのは湘南U23の提案です(笑)
https://adventar.org/calendars/2167